新型コロナウイルスは妊婦と赤ちゃんにどの様な影響を与えるのかの調査が進められている

子宮内の胎児はストレスの多い環境や、ウイルスなどによる有害な攻撃の両方に非常に敏感だと言われています。
アメリカでは現在、妊婦が新型コロナウイルスに感染した場合、母親とその胎児にどの様な影響を与えるのかを研究しています。
研究員たちは妊娠中、出産後の母親と胎児の経過を観察していく
【MotherToBabyのウェブサイト】
研究プロジェクトはまだ初期段階であるものの、現在いくつかのチームが新型コロナウイルスの妊娠への潜在的な影響を調査しています。この調査ではパンデミック中に出産した女性の間で早産などの合併症が多発しているかどうかなどを含む多くの問題に取り掛かっており、どの様な影響があるか等を正確に解明する為の賢明な努力が行われています。
MotherToBabyと呼ばれる先天性疾患についての研究者が進行しているプロジェクトの一環として、科学者たちは妊娠中の女性に対しての新型コロナウイルスの短期及び長期的な影響と、出産後の赤ちゃんに対してウイルスが母乳を通して感染するかどうか等を調べています。
この対象は、コロナウイルスの感染が確認されたか、又は感染の疑いがある約800人の妊娠している女性に協力を仰いで研究登録し、登録した妊婦に対しては電話オペレーションにてその後の経過を監視する事を目的としています。
出産後には母親から母乳のサンプルを採集して、乳児の発達に関しての医療記録を確認していきます。この観察を続ける事によって新型コロナウイルスが子供の感情、学習、記憶、神経発達にどの様な影響を及ぼすかを追跡する事を考えているそうです。
研究の主任であるカリフォルニア大学の小児科教授のクリスティーナ・チェンバース氏は『現時点では、風疹やインフルエンザ等の他のウイルス感染症に基づいて推測する事しか出来ません』とコメントしており、新型コロナウイルスに関してはサンプルが足りない為、十分な結果には未だ至っていないそうです。
アメリカ国立衛生研究所も幅広い機関での調査を開始
今年の5月にはアメリカ国立衛生研究所は、同機関が資金提供を行っている12か所の臨床および学術センターのグループの研究者の協力の下、同様の問題に関してより幅広い調査を開始しました。
コロナウイルスの感染の有無にかかわらず約2万人の妊婦の医療記録を分析を行い、パンデミックによって社会にどの様な影響を及ぼしたのかを特定していく予定だそうです。
また、既に感染が確認された1500人以上の女性に対しては出産後6週間は経過の追跡を行う予定との事です。
調査対象が少ない今年の段階ではまだ明確な結果を出す事は出来ない
新型コロナウイルスの妊婦に対しての影響は既に帝王切開や早産の割合が高くなる事が調査の結果として出てきています。しかし、この事に関してはウイルス自体が胎児に感染する為に胎盤まで侵入する事が出来るかどうかに関しては現状ではまだ証拠は乏しいと言われています。
チェンバース氏は
“『現状の早産や帝王切開に関しては母親がウイルスに感染しているという極端な状況にあり、赤ちゃんをより早く出産する必要がある為にこれらの割合が高くなっています。』
”
“『しかし、赤ちゃんが子宮内でウイルスに感染しているのか、産道を通過した時に感染しているのか、はたまた分娩時に感染しているのか、はっきりとした事はまだわからないままです。これはまた未解決の問題なのです。』”
と語っています。
何度も言う様に、大きなパンデミックが起きてまだ数か月しか経っていない為、研究も初期段階の状況です。発達初期の胎児への影響はほとんど明らかになっていない状況で、神経の機能や異常をはっきりと評価する為には子供がもっと大きくならないとできないそうです。
コロナウイルスの胎児への影響は現状では不明な部分が非常に多いですが、このまま研究を進める事で来年中にはある程度の調査結果が出る事が期待されています。
最終的にはこれらの調査結果によって作られたデータが、将来また別の大きなパンデミックが起きた際に母体や子供の発育にどの様な影響が与えられるのかを調査する際の情報として貢献できるように計画しているそうです。
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