大麻(マリファナ)成分のCBDとアルコールを組み合わせて飲むと体内に何が起こるのか?
大麻(マリファナ)の成分であるCBDとアルコールを同時に組み合わせて服用した場合、どの様な効果があるのでしょうか?
CBDをアルコールと組み合わせて飲む事のメリット等をお話します。
日本国内でもCBD(カンナビジオール)は合法的な成分です。
【海外のCBDエール】by:beveragedaily.com
日本ではもちろん違法行為となってしまいますが、大麻が合法化されている国や地域では大麻(マリファナ)の喫煙とアルコールの組み合わせは一般的な楽しみ方となっている様です。
精神作用を引き起こす大麻の成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)との相乗効果によって穏やかな時間を楽しむ人もいれば、アルコールだけでは体験できないハイな気分を楽しんだりする人、それぞれの人が大麻とアルコールの組み合わせを楽しんでいます。
さて、大麻に含まれる主な成分はこのTHCともう一つCBD(カンナビジオール)という物があります。このCBDにはTHCの様な精神作用を起こすものは含まれておらず、抗炎症&抗酸化作用・神経保護などの効果があると言われており、この薬効が非常に注目を集めています。
主だった効果としては不安・不眠・鬱・痛みなどの症状を緩和してくれたり、てんかんやガンなどの鎮痛にも効果が高く、認知症、リウマチ、皮膚病、パーキンソン病などにも効果的との声が挙がっています。
このCBD成分に関しては日本国内でも合法的な成分とされており、食品や飲料、化粧品や嗜好品など、様々な形でこのCBDを含んだ製品が販売されています。
さて、今回の話はこの大麻成分のTCHでは無く、もう一つのCBDをアルコールと組み合わせた場合、いったい体内でどういった効果があるのかというお話です。
過去の研究によると、CDBとアルコールの組み合わせには相乗効果は生じない
日本ではあまり目にする事はないと思いますが、既に海外ではCDBをアルコールに混ぜて商品化されたアルコール飲料も販売されています。しかし、まだ商品数は少なく、これらの組み合わせの効果に関して明確な情報を示すためのデータはありません。
ただし、専門家の研究の中では現在までにCBDとアルコールの組み合わせによる効果についていくつかの発表があります。
1979年にジャーナル雑誌『Psychopharmacology』に掲載された研究によると、CBDはアルコールによって引き起こされる主な中毒性を増加させる事は無く、CBD自体もその成分としての効果が突然活性化する事は無く、相乗効果という物は生じないという結論になっています。
実験の内容としては10人の男女を対象に、何も服用しない人(オレンジジュースのみ)、CBDのみ、アルコール、アルコール+CBDをそれぞれ飲ませて運動測定を行ったとの事です。
その結果、アルコールとアルコール+CBDを飲んだ人は同じ様なレベルで運動能力に障害が生じ、時間を忘れてしまう等のアルコールから生じる一般的な中毒と障害が確認された様です。
CBDだけを飲んだ人にはそれらの症状は生じなかったそうです。ただ、不思議な事にアルコール単独の人とアルコール+CBDの場合ではCBDを服用した方が明らかに血中アルコール濃度が下がっていた様ですが、中毒による障害のレベルには差が無かったそうです。
つまりは、アルコールは飲んだら飲んだ分だけ酔い、CBDもいつも通りのCBDとしての効果を持ち、それらを同時に服用する事で何かの効果が増大するという様な事は無いという事です。
CBDの本来の作用として、アルコールと組み合わせる事は良い効果を持つ
【大麻が合法化されている国では、アルコールと大麻の組み合わせはメジャーです】by:herb.co
では、アルコールを飲むと肝臓に負担をかけるという事はよく知られていますが、そこにCBDが混入されるとどうなるのでしょうか?
主な肝臓の負荷というものは、アルコールを摂取すると肝臓内は酸化ストレスに晒されて炎症を引き起こす事にあります。従って、冒頭で説明した様にCBDには抗炎症&抗酸化作用がある為、アルコールにCBDを組み合わせる事によって、肝臓への負荷を緩和させる可能性があると言われています。
この検証に関しては、まだ人間を対象にしっかりとした試験が行われた訳ではありませんが、マウスで行われた研究では、CBDは確かにアルコールによって引き起こされる肝臓の負荷を軽減した事が確認されています。
その為、アルコールとCBDの組み合わせは、アルコール単体で飲むよりも身体の負荷が軽減される可能性が高い事が示唆されています。
更にCBDとアルコールの組み合わせについて、二日酔いの治療にも効果があると言われています。
アルコールの二日酔いによる頭痛は、脱水症によって引き起こされた炎症によって起こります。そして、ここでも抗炎症の作用を持つCBDはその助けになり、炎症を軽減し、つまり頭痛を緩和させる可能性が高いそうです。また、CBDには鎮痛作用と吐き気の抑制力がある為、二日酔いに対してのあらゆる症状と戦う事に役立つと言われています。
以上の様に、CBDはアルコールと同時に摂取しても特別な相乗効果は無いものの、CBD本体の効果は変わらずに肝臓の負担を軽減し、二日酔いの症状を緩和させる可能性が大きいと考えられています。
ただ、最近の研究でも、未だにCBDとアルコールの相互作用についての人間に対しての研究結果が少ない為、あくまでも可能性としての示唆となっている様です。
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