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ドゥテルテ議会、国内最大手のテレビ局ABS-CBNの閉鎖を投票決定(フィリピン)

ドゥテルテ大統領の議会で本日金曜日、下院にて大手テレビ局ネットワークABS-CBNの放送権の更新についてのの投票が行われ、多数の否決票によってABS-CBNの閉鎖が決定しました。

この件で、twitter上では「#NOtoABSCBNFranchiseDenial」のハッシュタグがトレンド入りし、否決票を入れた議員への批判や承認票を入れた議員への賞賛がコメントされています。

ABS-CBNの放映権の更新は否決70人、賛成11人の結果となった


【今年の5月に放送の停止を突然宣告されたABS-CBN】by:newsweekjapan.jp

フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領の支持者たちは本日金曜日、下院の投票にてフィリピンの大手テレビ局ネットワークABS-CBN放送の放映権の更新を拒否し、国内最大のテレビネットワークを閉鎖する政府の命令を下しました。

ABS-CBNに対して25年の免許の更新を与えることについての投票には85人の委員が参加し、70人が否決票、11人が承認票、2人が反対票、1人が棄権票を投じる結果となり、否決票、つまりは放送権を更新しない票が多数となりました。

今回の投票に先立ち、少数派の承認票を投じた下院議員であるカルロス・ザラテ氏は

“「法律に何ら違反していない会社を何故罰する必要があるのか」”

と投票の直前に承認票を嘆願していました。しかし、否決派の議員であり、ABS-CBNチャンネルに対して激しい批判を行っている一人であるロダンテ・マルコレータ氏は

“『法的な議論には関わらずに正当な敬意を払うべきは議会の意思である』”

とその意見に反対意見を述べていたそうです。

フィリピン国内のテレビ視聴者の3人に2人が見ていた番組


【木曜日に下院の外で抗議を行うABS-CBNの支持者たち】by:aljazeera.com

今週月曜日の最後の公聴会では、ABS-CBNのニュースと時事問題における主任を務めるジン・レイエス氏が大統領陣によって批判されたチャンネルのニュースにおける報道基準の正当性についての説明を行い、この閉鎖が多くのフィリピン人に対して情報へのアクセスが遮断される事についての反対意見を述べました。

“「この閉鎖によって、6900万人以上のフィリピン人から、ABS-CBNニュースが提供する情報、分析、解説、公共サービスを奪う事になります。テレビ視聴者の3人に2人から私たちの番組を見る機会を奪う事になります。」

また、今回の閉鎖命令により、何千人ものABS-CBNに勤める社員が仕事を失う可能性があります。ABS-CBNによると、現在11000人の正社員とフリーランスを抱えている状態だと説明しています。

また、フィリピン全国ジャーナリスト連合(NUJP)は今回の投票におけるABS-CBNの放送権の更新の拒否について下院を強く非難しています。

“「下院は民主主義の敵だと宣言した。今日、この下院は国民と私たちの利益を代表する全ての主張を失った」”

何故ABS-CBNはドゥテルテ大統領の怒りを買ったのか

ドゥテルテ大統領は2016年の大統領選挙でABS-CBNは当時ドゥテルテ大統領の政治広告の一部の掲載を拒否し、その後の態度を強く非難しています。

ただ、ABS-CBN側はこの件を拒否しており、放送枠は他のコマーシャルに取られて埋まってしまった為に全ての広告を流す事は出来なかった事と、放送できなかった広告はごく僅かである事を述べています。

ドゥテルテ大統領はその選挙に当選後、ABS-CBNを閉鎖すると繰り返し脅しており、2019年には「あなた達が出ていくのを見届けます」と宣言していました。

また、ABS-CBNの報じたニュースはドゥテルテ大統領が初めて就任後、麻薬の売人やそれに関わる関係者数千人を殺害した薬物戦争に関する報道内容でも彼を強く怒らせていた様です。

国内の別のニュース番組であるAltermidyaは、このABS-CBNが

“『ドゥテルテ政権に受け入れられない方法で問題を報道し、コメントした事で罰せられる事は明らかである』”

“『ドゥテルテ政権が国内最大の放送網を閉鎖出来るのであれば、全てのジャーナリストは正直に報道をしたり、批判したり、政治の責任を問う勇気を持って報道をする前に良く考えるべきである』”

と述べています。

ABS-CBNが政府によって閉鎖を余儀なくされたのは、今回が初めてではありません。1972年、当時のフェルディナンド・マルコス大統領は戒厳令を宣言した後、放送の閉鎖を命じました。

その時のABS-CBNは、マルコスがマルコスが民衆の反乱で倒された後、1986年に所有者に返還されました。

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