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歴史上に起きた4つの大規模パンデミック時、社会には何が起きていたか

新型コロナウイルスは歴史的なパンデミックとなり、社会的、政治的な問題を提起して私たちの生活に大きな変化をもたらしてきました。

しかし、こういった規模のパンデミックは過去の歴史上にもあり、それは新型コロナウイルス同じような規模、もしくはそれよりも遥かに悪い状況に陥らせたものもあります。

Discoverの記事では過去に起こった4つの大きなパンデミックで人々が直面した状況について記事が書かれています。

『黒死病』は歴史上最も多くの死者を出した


【当時の黒死病のイラスト】by:historyextra.com

黒死病と呼ばれるペスト菌は記録上では最も多くの死者を出したパンデミックだと言われており、ヨーロッパだけでも全人口の1/4~1/3人にあたる2500万人が死亡したと言われています。最終的には世界中で5000万人もの命を奪ったと推定されています。

この疫病の正確な発生源は特定されておらず、14世紀にアジアのどこかで発生したものだと考えられています。

ウイルスは1347年までにヨーロッパのクリミア半島に到達し、そこからノミ、ネズミへと感染したペスト菌がヨーロッパの全域と北アフリカに広がりました。また、最初の大発生から第二波、第三波と何世紀にも渡って繰り返し流行し、世界の一部に影響を与え続けました。

この黒死病の流行により、ヨーロッパ社会に大規模な混乱を引き起こしました。

教会区の人々は神に助けを求める為に宗教的な行列を作り、他の人々はその行為が病気を打ち消すと信じて罪の無い人々に鞭を打ちました。また、パンデミックの原因は誰にあるのかという陰謀論も飛び交い、ドイツではユダヤ人の虐殺やハンセン病患者の殺害が相次ぎました。

そんな中、一部の都市では現在の様にソーシャルディスタンスを確保する事で感染を抑える事に成功していた様です。現在のクロアチアのドブロヴニクでは、1377年に発生した大流行の際に新しい訪問者を40日間沖合の島に滞在させて隔離し、これは最も古い公共の隔離政策を取った都市の一つだと言われています。

『ユスティニアヌスの疫病』は帝国の文化を変え、戦争を停止させた


【ユスティニアヌスの疫病のイメージ】by:alchetron.com

540年ごろ、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)で黒死病と同じ種類の細菌によって引き起こされた疫病は首都のコンスタンティノープルを襲いました。

黒死病ほどの壊滅的パンデミックではなかったものの、この疫病はヨーロッパの一部と東ローマ帝国の広範囲に襲い掛かりました。当時激しく行われていたペルシャのサーサーン朝との戦争を一時的に停止させるほどのものでした。

エルサレム・ヘブライ大学の歴史学者であるリー・モルデカイ氏は『この疫病は東ローマ帝国の多くの文化を変えた』と言います。

遺体から感染しないように埋葬の習慣はかなり急いで行われる様になり、一部の市民は亡くなった人々を識別する為に名前を刻んだブレスレットを身に付ける様になったそうです。

この疫病の流行により、一部の上流階級の人間たちは感染した都市から逃げていたものの、労働階級者は働き続けなければなりませんでした。

人口50万人と当時世界最大の都市のひとつであったコンスタンティノープルでは、そのうちの1/5~1/4人がパンデミックによって命を落としたと言われています。(これらは推定値で、学者たちはこの数字は誇張されていると考えているそうです。)

『ココリツリ病』は食糧問題を引き起こし多くの飢えを生んだ


【ココリツリ病イメージ】by:wikipedia.org

1500年代、ココリツリ病がメキシコを襲ったのはスペインによる征服と、それに関連して引き起こった天然痘のパンデミックの最中でした。

ハーバード大学のクリスティーナ・ワリナー助教授は、その影響は壊滅的な被害をもたらし、数千万人もの死者を出したと説明します。

1545年にニュースペインに到着したフランシスコ会の学者ベルナルディーノ・デ・サハグン氏は到着直後にこの疫病に感染し、1576年には第二波が非常に広範囲に感染を広げた事を著書で説明しているそうです。

ワリナー助教授は「彼は一日に膨大な数の人々が無くなっている事を記述している」と言います。第二波、第三波と次々と広がる波が何百万人もの先住民、アフリカ人、ヨーロッパ人の死者と出したと考えられ、メソアメリカと南アメリカを介して様々な地域に広がっていった可能性が高い推測されています。

研究では、ココリツリ病は未知のサルモネラ菌の株に関連している可能性がある事を示唆していますが、実際には原因となるウイルスについてはまだ完全には特定はできていないそうです。

当時カトリックに改宗する者たちが広がっていたドミニカ人は、次々に失われていく魂を見てこの疫病が聖書にある黙示録な出来事が起きたと考えていたそうで、公共の場で集団で洗礼を行い始めたそうです。

また、新型コロナウイルスの影響で海外では食肉加工場を閉鎖したように、1500年代のパンデミックは個人の家庭での食糧生産に影響を与えたそうです。小麦粉の製粉は各家庭単位で行われており、病気で家族を失うという事は家族全員の生産力が低下し、生存に影響を与え、南スペインのサハグンの人々は飢えによって亡くなったと記録されているそうです。

『スペイン風邪』は第一次世界大戦の戦死者よりも多くの死者を出す


【スペイン風邪感染予防にマスクをする兵隊】by:healthday.com

スペイン風邪は第一次世界大戦の開戦の最中に流行しましたが、このパンデミックは戦争の戦死者よりもはるかに多くの人々の命を奪ったと考えられています。

このスペイン風邪も現在の新型コロナウイルスと同様に、国や都市は初動で大きな過ちを起こしてしまい蔓延を助長する形となってしまった様です。アメリカのフィラデルフィアではパンデミックの最中に大規模なパレードを行われ、それが原因で感染爆発を起こしスペイン風邪による1人当たりの死亡率が最も高い地域の一つとなってしまったそうです。

しかし、当時のスペイン風邪の大流行は現在の新型コロナウイルスの大流行とは社会的・国際的に大きな違いが見られるそうです。

1世紀前の地元の新聞は、感染の広がりを追跡し、死亡者数を数え、正確な感染状況が伝えられていたそうです。その中には、統計を裏で操作したり、深刻な情報を誤魔化したりするような記述・報告は無かったと言われています。

現在に見られる政治的な情報操作は、1918年にはあまり繰り広げられていなかったと指摘しています。恐らくこれは第一次世界大戦によって各国が団結していたためだと考えられる様です。

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